ワークショップ2

案を進化させる

-まだらに混ざる3案をつくる-

 

これまでの案でキメラをつくる

生物の世界では純粋なものではなく混ざりあったものの方が生き生きとした状態をつくる。建築の世界においても、1つの秩序によって成り立つ建築だけでなく、複数の秩序によって成り立つ建築があってもいいのではないだろうか。北大路プロジェクトでは、これまでの案の要素がまだらにつくられた建築の方が実験的でおもしろいと考えました。

 

 

 

 

1.ワークショップ説明

 

ワークショップ1では、これまでのオープンゼミで析出された3案に対して、それぞれに起こりうるアクティビティを考えました。ワークショップの最後に支持する案に投票をしてもらいましたが、結果はなんとほぼ均等という結果でした。ここから1つの案に絞るのは難しいと考えた平田研究室でしたが、投票に記載してもらった案の良い点・改善点を分析して、互いに統合できる可能性を持っていることがわかりました。同時にワークショップで得られたアクティビティのサンプルをより多く盛り込める案をつくる必要があることが課題として挙げられます。

 

 

 

ワークショップ①より提案される3つの混ぜ方

ワークショップ①で得られた意見をもとに、平田研究室でまだらに混ざるような混ぜ方を考えました。今回のワークショップ②では、3つのグループに分かれ、グループ1はそれぞれの案から形態を取り出して混ぜる、グループ2は、この案なら〜できるという行為をもとに案の要素を抽出し混ぜる、グループ3は何も気にせず形をぶつけあわせて1つに混ぜる、というように、同じ素材から異なる混ぜ方を試してみました。

 

 

 

2.グループワーク

グループそれぞれの混ぜ方で1/100模型、1/50模型を作りました。

 

 

 

 

Group 1 形態レシピ

それぞれの案が持っていた要素のうち、共存可能な要素が最大となる2種類のレシピが抽出されました。それぞれのレシピをもとにできる限り多くの要素を含んだ1/100模型を作り出しました。

 

 

2つの1/100模型を比較した議論を行い、より片方の案を取り込めそうなレシピ1模型をベースとして、さらに2つのレシピを統合して1つの案にしていきました。

 

 

統合して得られた1/100模型を1/50模型へとブラッシュアップし添景を置きながら、生まれた案のいい点について議論しました。

 

 

 

 

 

Group 2 行為レシピ

ワークショップ①で出てきた計60個もの「〜できるという」行為についてそれぞれどの案が適しているかを順位付けし、集計結果をもとに一番多くの行為が適しているとされたA案をベースとすることとしました。

 

 

集計によって抽出されたA案の弱かった項目を補うようにして1/100模型を作成しました。

 

 

同様に1/50模型へとブラッシュアップし添景を置きながら生まれた案のいい点について話し合いました。

 

 

 

 

 

 

Group 3 レシピなし

グループ3は4人それぞれがレシピ無しで思うままにかたちを作りました。

 

 

4案に対してそれぞれが意見し、坂野案をベースにして他の案の特徴を取り込むことにしました。

 

 

1/50の模型へとブラッシュアップし添景を置きながら生まれた案の新しい発見について話し合いました。

 

 

 

 

 

 

 

3.発表

パワーポイントで模型写真と案の混ぜ方、新しい発見を発表、共有しました。

 

 

 

4.意見集め

発表を聞いた段階でそれぞれの案のいいと思った点、改善すべき点をGoogleformで記入してもらい集めました。

 

 

 

5.個々の案に対するディスカッション

集まった意見と議事録をリアルタイムで映しながら各案についてディスカッションをしました。

 

 

 

6.全体ディスカッション

最後に全体についてディスカッションをし、どの案を軸に進めていくのがいいかを話し合いました。1、2案はブラッシュアップすると同じようなものが出来上がってしまうかもしれない、という結論から1、2案と3案をそれぞれブラッシュアップし2つの方向性で進めることになりました。

 

 

 

今回は平田先生をはじめ、7大学16名の学生が参加してくれました。なんと明治大学から日帰りで来てくれた子も!次回のワークショップも多くの方の参加をお待ちしております。

 

 

 

今後について

ついに7月9日(月)のオープンゼミにて、基本設計の軸となる案が決まります。その模様は、7月16日祇園祭宵山にて岸研究室時代から毎年行なっている宵山ゼミにて発表させていただきます。宵山ゼミの詳細につきましてはホームページ、Twitterなどで追って連絡させていただきます。

お問い合わせは以下までお願いします。

Mail : hirata.a.lab@gmail.com

Twitter : @ku_hirata_lab